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2006年03月31日

クレイマー・クレイマー#1

 今日からマッタちゃんがズボンズのアルバム・アートワーク取材の為、単身ロンドンへと1週間の旅へと出発した。つまり今日から1週間はリトルMと二人暮らしなのだ。書いていいものかどうか、と考えていたのだが、せっかくの面白い機会なので日記をつけていこうと思う。あまりこんな機会もないしねー。

 成田での集合時間が9時(!)のマッタちゃんは朝7時の電車に乗っていってしまい、早速二人暮らしになってしまったので、7時半にリトルMを起こす事にする。彼もマッタちゃんがいない事は了解しているので、パニックになる事はない。朝はMに納豆のり巻きを作ってやり(昨日巻寿司をたくさん食べた)、ボクはバナナ&ピーナッツバタートーストを食べる。二人でピタゴラスイッチを見る。Mは「お母さんといっしょ」が嫌いなので、TVを消して(大体いつもの事だが)「ライブをやる」と言うのでストーンズの海賊盤のCDをかけながらクッションをドラムに見立ててバリバリに叩きまくっている。ここで何曲やるかが問題で、うまくコントロールしてないと保育園に遅刻してしまう。今日は……遅刻でした!残念!!(というのもライブバージョンのBrown Sugarが長過ぎたせいだ。Mは途中で止めるのを許さない。)

 無事(?)保育園に送りだし、何故かボクは引越して以来手付かずだった部屋のペンキ塗りを始める。約3分の一が乱暴に塗りつぶされて、気付くと12時過ぎていた。オット、今日はマネージャー渡会氏と打ち合わせ@渋谷on1時ではないか!慌ててパンにチーズを挟んでトーストし、食べる。(遅刻しそうでも!)ついでに歩きながらリンゴも食べた。30分の遅刻である。

 渡会氏とのミーティングは4時過ぎまで及んだ。ズボンズの全ての活動は動きに動いている。(ARABAKI ROCK Fes出演だけでも大きな反響があった)しかし、そろそろお迎えの時間である。(なんか不思議だな)

 夕方5時過ぎに保育園に到着し、二人でドライブしながらクルクルちゃん(散髪屋のクルクル回るサインポールの事。Mはクルクルちゃんのマニアなのだ)を探す。買い物して家に着いたのは6時半。今日はカレーである。とはいっても二人の味の嗜好がカレーにおいては合わないので、(Mは辛いのを食べない)二種類のカレーを同時に作る。デザートはMはヨーグルトにプルーンジャム。ボクは雪見だいふく。明日は浅草に行こうといって盛り上がる。

 食後、掃除してたら出てきたREGOで遊ぶが、どうも元気がないな、と思って熱を計ってみると、なんと39度あるじゃないデスカ!おいおい、浅草どころじゃないぜ、と歯磨きして寝せる。なんか大変な日記になるかもしれないな。

2006年03月28日

収穫のあった一日。

 先週はホトホト忙しかった。なにしろ一週間のウチにレコーディング×2、ライブ×2、ストーンズ×1+リトルM、である。あまりにハードだったので、ボクはもうすっかり空っぽになってしまった。もう何も残ってないような気がするくらいだ。とは言え、これから来るオーストラリア・ツアーの準備とZOOフェス&ARABAKIフェス、そして新曲作りとなかなかゆっくり春休みなんかできないのだ。ストーンズもあと一つ残っている。これからもNEWSは沢山あるのである。フフフ。

 6月にリリース予定の音源が、そろそろ完成しそうです。今年の年始早々に始まったプロジェクトだが、ボクのソロ活動が間に挟まったせいでちょっと遅くなってしまった。しかし、これは飯田プロデューサーの「傑作」印が出ました!つまり、良いって事。ボクのソロ以降、ズボンズのアメリカ・ツアー以降の音である。それ以降、ボクもバンドもハッキリと変わってしまった。ライブであれ、音源であれ。その最初の成果である。(続く……今日はココまで!)

 今日、ストーンズのライブの海賊盤を購入する。オーディエンス録音。客が自分のテレコ(古いか)で客席で録音したものだ。もう周りの客が一緒に歌うわ、手拍子するわ、喋るわでとても演奏なんかクリアに聴きとれないのだけれど、なんかその気持ちワカルナァー。ストーンズを観ながら一緒に歌ったり、踊ったりするのが最高なんだよねー。何故ストーンズがこんなに長く沢山の人々に愛され続けているのかよくわかった。もう完全に納得した。そこに大事な事があるのも、ポカリスエットが乾いた体に吸収されるかのようにボクも吸収する事ができた。これが今日の収穫。

2006年03月25日

ローリング・ストーンズを観てきました。

 リトルMと二人で。もう床を転げ回るくらい楽しみました。でも次はリトルMは置いて行こうと思いました。首、肩、腰が大変です。えぇ、そりゃもう……。
 帰りに彼のたっての希望でマクドナルドでベーコンレタスバーガーを食べました。4年振りくらいだと思う。
 さすがに疲れたよ、今週は。もう寝よう。

2006年03月17日

ジムにて。

 今朝、トレーニング・ジムに行った。記録を見ると、なんと2ケ月振りだった。ハァー、なんとその2ケ月の間に色々な事があったものだなぁ。その2ケ月の間にボクはソロアルバムをリリースし、あの(もはや懐かしい)前代未聞のソロツアーを敢行し、ズボンズのレコーディングをやり、色々な形のステージを何本も経験させてもらった。かなり気合いの入った2ケ月だっにもかかわらず、ジムのスタッフにとってはただのサボリと思われていて、「あら、お久しぶり。」等と冷やかされたりするのだ。世界は色々な方向に動いているからねぇ!

 ボクは午前中の時間帯にジムに行き、大概はトータルで1時間程エアロバイクを漕ぎ、1時間程筋肉トレーニングをやる。だからといって特にムキムキになる程筋肉がついたりしない(そんなもの期待していない)。ボクの体型や肉付きに限って言えば、多分高校生の頃から変わってないような気がする。かなりの甘い物好きであるにもかかわらず、それが体型に影響を与える事はなさそうである。
 いずれにしてもボクは体型保持や健康の為にトレーニングをする訳ではない。ボクがやる理由は体力の維持であり、それは物事/仕事/音楽に集中する為に必要だからやるのである。ハッキリ言ってボクのやっている事は体力がなければとてもやり続ける事はできない。それは単にステージでの激しいパフォーマンスに限った話ではなく、むしろ「起ころうとしている」音楽や「今現在やっている事」に集中する為の力だ。それはよく言われる「精神力」ではなく、実際に物理的にフィジカルな体力が必要なのだとボクは思う。自分の気持ちをフォーカスする為に。
 だからこれは完全に到達点の無い孤独な作業で、と言うのも、体力がついた所で集中力があがる訳ではなく、インスピレーションが湧く訳でもない。ただ「そういう状態に行きやすい」ように補助する力をつけるだけなのだ。何かを獲得していくゴールのようなもののない作業は(それがどんなものであれ)続けるのは難しい。誰にも褒めてもらえる訳でもない。ただ自分だけが知っている。「さぁ、そこでキミはソファに座ってただ本を読みながら午前中を潰すつもりなのか、それともトレーニングに行ってクタクタになってくるか、どっちにするかね?」ボクは自分のやるべき事をまっとうする為にトレーニングウェアに着替え、リュックにトレーニングシューズとタオルとCDワークマンを突っ込んで出掛けるしかない。

 とは言え、ズボンズのステージは実際的物理的肉体的に本当に本当に疲れる。ソロライブをやって初めて気付いたのだけれど、ズボンズでの消耗具合は半端ではない。おそらくステージにおいて、所謂「火事場の馬鹿力」的な普段の自分の力以上のパワーを出す/出させられるからなのだと思う。明らかに通常の限界点は超えているのだ。終わるとクタクタでとてもお腹が減る。トレーニングをやっていなければもっとひどい状態になってしまうのだろうか?いや、もしかするととてもあの高みまでは行き着けないかもしれない。結局ボクはいそいそとジムに通うしか選択できないのだ。


 ps,今日は福岡の盟友Folk Enough http://www.tosp.co.jp/i.asp?i=folkenoughのライブに行ってきた。良かった。彼等は土曜日曜と東京でライブやるみたいなので是非見に行ってみて下さい。(3/18@新宿Red Cloth、19@下北沢ベースメント・バー)ボクがかっこいいコメントを帯に書いた彼等の本当にかっこいいミニアルバム"Monica"は3月15日に発売になってる模様。これは是非手に入れて下さい。

2006年03月14日

Animal Collectiveを見て世界を考える。

 日曜日にAnimal Collectiveの来日公演を見にいった。(ボクの雑誌の連載に便乗して対談もやってきた。コチラはまとめてSNOOZERの来月号に。)とても良いライブだった。
 彼等の最新作"Feels"は昨年のボクのベストアルバムで、その音楽はとても儚いプリミティブ・ワールドと言った世界が展開されている。(やはり誰しも与えられたスクエアーな大人になんかなりたくないのだ。)アルバムでは周到にアレンジされた音楽が聴かれたが、そのライブは予想を超えて素晴らしいものだった。ヴォーカルのエイビィーくんがとても良かった。ボクはパーカッション担当のパンダ・ベア君と対談したのだが、彼も良かった。彼等はとても沢山の機材を使っているのだが、機材に負けない情熱やエナジーを発揮する事に成功している。これが分岐点である。エレクトロニクスを使う事は誰にでもできて、そのサウンドも「いかにも」完成された感じにはなるのであるが、その枠を飛び出した(若しくは飛び出さずにはいられない)エネルギーがなければ、そこに感動は生まれない。ボクらは感動したいのだ。だってエイビィーくんはきっと一人でギター弾いて歌ってたとしても同じくらい素晴らしいだろう。そう言う事なのだ。
 とは言え実は密かにボクはエレクトロニクスを使いこなす人々を尊敬しているのですが、パンダくんは「もう音楽を始めた時からその辺にあった」みたいな感じで使いこなしている。ムム、やはり新世代の音楽なのだな。明らかにHip Hop/Post Rock以降のミュージシャンである。良いねー!(ちょっとジェラシー)同じような感覚をLimited EXpressやShiftなんかにも見る事ができる。結局これだけ情報のネットワークが整っていれば日本であっても世界と音楽の発展のレベルはそんなに変わらないのかもしれない。(環境については、また別の話になってしまうのだけれど。)
 Animal Collectiveが世界で成功を収めつつある/注目を集めつつある今、日本ではどのような動きが生まれるのだろう?新しい世代の音楽は常に世界をひっくり返そうとウズウズしている。そしていずれ世界はひっくり返され、また元に戻ったりする。その動き/エネルギーがまた次の動きに繋がるのだ。

 世界は面白くなりつつ、あるな!

2006年03月10日

ローリング・ストーンズのお陰です。

  前回の続報。3月8日、初台ドアーズにて行われた"Respect The Stones"発売記念、ローリング・ストーンズ・トリビュートライブはチケットはSold Out、とても盛り上がった一夜になった。ボクにとってもとても得難い経験ができた1日だった。なにしろ出演者のメンツが凄く、普段ならば一緒にやる機会がほとんどないような方々ばかりである。こういう機会を作ってくれたマイク越谷氏に深く感謝すると共に、すべてはローリング・ストーンズのお陰だ、とも言える。

 日本のロックの歴史に疎いボクだが、その日は歴史を築きあげてきた沢山の方々のプレイに触れる事ができた。それは好き嫌いを超えて何か胸を打つものがあったし、陳腐な言い草になってしまうのだけれど、さすが長年やり続ける事でしか得れない説得力が出てるのを感じざるを得なかった。これはボクの正直な感想である。ボク自身は、ロックという存在が常に革新的であらねばならないと強く思うのだけれど、革新的である強さだけではなく、年月を重ねて生まれる強さもある事を実戦的に教えていただいた感じだ。
 例えば鮎川誠氏のギタープレイは(これは御本人にも言ったのだけれど)、まったく洗練からはみ出ていて、更に本人がくぐり抜けてきた歴史がその音に滲み出しているので、説得力のある胸に直接飛び込んでくる音になっている。(明らかに鮎川氏の音だけ「特別に」前に出ていた)それはもうただの「ギターの音」ではなく、人間の存在証明みたいなものだ。人間の存在を賭けた音は人の胸に直接飛び込んでくるし、それは人を感動させずにはいられないものだと思う。それを聞いて、ボクはまだやらなければならない事が沢山あるし、それをやり続けなければならないのだと感じた。この先の膨大な時間を考えるとちょっとクラクラしてくるのだけれど。なにしろ多くの事を学ばせていただいた。
 とは言え、ステージではいつもの自分のプレイを心掛けた。まだまだ若輩者とは云え、それがボクのやる事だし、そうする事によってボク自身の存在を認めてもらわない事にはあまり意味が無いと思うからだ。結果、とても良いステージができた。先輩の方々にも褒めていただけたし(恐縮です…)、お客さんにも暖かく向かえてもらえたと思う(恐縮です……ハハハ)。何と言ってもステージで音を出すのは楽しい。これは世代が、とか、音楽観が、とか超えた所の話になってしまうのだ、結局。「じゃあどんなものでも良いのか?」と聞かれたら、「そうなのだ」としか言いようがない。うん、ボクは大分変わってきたんだ。

 前回も書いたが、そこにあった縦の糸をどう次に繋げていけるのか、がボクの興味あるところだ。ここでできた得難いコネクションが次の世代に繋がる事によって大きな歴史のうねりが創り出されていくのだろう。ボクにも、もちろん、できる事はあるのだ。昨日鮎川さんから来たメールに"Keep on Rockin'!!"とあったが、ボクもkeep in touch、である。きっと何か生まれるのでしょうね。ボクは良いポジションに、いる。

 おー、今日からズボンズのレコーディング再開だよー。

2006年03月07日

はざまにて……。

 今日は朝10時よりスタジオ入り。来週末のズボンズレコーディングの歌入れの練習。歌詞が1曲完成してない事に気付く。
 午後、明日初台ドアーズで行われる"Respect The Stones"CD発売記念ライブのリハーサル。このイヴェントに於いて、ボクは一番年下である。まだ駆け出し扱いである。今回はボク一人での参加で、バンクを努めてくれるのは蒼々たるメンツである。また、その他の出演者もフルコースみたいに豪華な面々で、とても面白い。いつもボクがいる世界とは違う場所だ。とはいうものの、ギターを持って一緒に音を出す事は何といっても楽しいものである。三代目魚武氏と一緒に演奏する事になった。明日はどうなるのかな?ボクのやる事はとにかく何かクリエイトするしかないのだ。思いっきり仕掛けていこうと思っている。(明日の詳細をお楽しみに!)
 夕方、4/20のZoo Fesの第1回事前ミーティング@吉祥寺ミスド。共演する不謹慎シンドローム&ギヤマンヘッズの子らとお茶する。若い彼等と一緒に話していると、やる気が漲ってくる。お互いガンバロウゼ!(Zoo Fesについてはまた後日)

 さて、今日はとても幅広い世代にコンタクトした。ボクはいつの間にか「はざま」にいる事に気付かされたよ。そこで使うペルソナ(仮面のようなもの)は自然と違うものだけれど、結局ステージに立って音楽をやるという行為は五分五分で対等だと思っている。そしてそれは、なんと言っても、とても楽しい。「ステージでやってりゃそれで良いのか?」と問われたら、ハイその通りです、としか言いようがないね。
 世代の糸が縦に通ってて、横に全国/世界のミュージシャンが繋がっている。それはネットワークだ。その中でボクらはどのような位置をしめるのであろうか?とても面白い位置にいるような気がしているんだよ。

 あ!歌詞書かなきゃ!

2006年03月06日

ちょっと気になった事は。

 例えばボクは丸井でケーキを買う。2個のそれぞれにチャーミングなケーキを選んでコレとコレを下さいと言う。売り子の彼女はボクにケーキを見せ、そして言う。「御注文の商品はコチラでよろしかったでしょうか?」無論だ。それがボクが指でさして注文したものなのだから。「会計\986円になります。」ボクは千円札を渡す。「千円からでよろしかったでしょうか?」よろしいです。日本語的にはどうあれ。「\24円のお返しです。」彼女はボクにおつりを渡さない。皿の上に置く。多分お客の手にちょっとでも触れるといけない規則があるのだろう。まぁ、いいけど。どうも、と言ってボクはおつりを受け取る。彼女「……。」ボクはおつりをサイフにしまい、ケーキを受け取ってショーケースを後にする。初めて彼女は言う「ありがとうございましたぁ。(w/buisiness smile)」
 さて、どこが変なのでしょうか?(というより、文字化すると全てが変な気がしてくるが)
 ボクが違和感を覚えるのはおつりを渡されてから「ありがとうございましたぁ。」に至るタイムラグである。それは動いているべきエスカレーターに足を踏み入れた時に動いてなかった時に感じるズレ感と似ている。あの出るべき言葉が出て来ない感じ、しかもボクの発した「どうも」という台詞は空中に浮いたままだ。プカプカと。それにしても、何故おつりを渡す時に「ありがとう」更にケーキを受け取って店を後にする時に「ありがとう」と言えないのかな?もしかするとアルバイトマニュアルの第17項に「お客様には失礼にあたらないように「ありがとうございました」は一度しか言ってはならない。」とか書いてあるのだろうか?しかもそれを犯すと時給が引かれたりしてしまうのかなぁ?いずれにしても「ありがとう」を出し惜しみされてるようで、どうも心から美味しくケーキがいただけなくなってしまう。「ありがとう」なんて何度言ってもらっても良いもんだけどね。でも買う方から「ありがとうは?」なんて言えないしなぁ……。
 
 できれば接客しつつ心が遠く離れている人にはあたりたくないものですね。

2006年03月01日

寒いサムイ!!

 という訳で久しぶりに戻ってきたよ。
 
 くわしい話はまた今度!!