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2005年04月21日

メンテナンス/meintenance

 先日、突然発熱&下痢してしまい、4年振りに寝込んでしまった。ボクは意外と丈夫で体調を崩す事はあっても寝込む事はなかったので、非常にキツく感じてしまったが、同じ日に熱を出していたリトルMはわりに元気にしていたので、なんか悔しい思いをしてしまった(ボクの熱は38度4分、リトルM 39度2分……)。とはいえ、寝込んでもう何もできない!という感じで体の機能を完全に一時停止させてしまうというのも、なかなか良いもんだなとも思いました。特に下痢をしてると体内の溜まってしまった余計な廃棄物のような、澱のようなものがドーンと出て行ってしまうようで、何か身体がきれいになるような気がするくらいである。(キタナくてスミマセン……)なので、できれば年に一回は寝込む機会を上手に作ってやれば、体には良いのではなかろうか。メンテナンスですね。ピロみたいに「絶対風邪ひかないッス!」とかがんばってる奴ほど、糖尿病になったりしてしまうのだ。(「なってないッスよ!」by ピロ)
 ところでちょっと前に妻Mと(わりに)激しいケンカをした。ボクらはお互いの沸点の様なものがあり、その時のケンカの理由がどうあれ(たいがいは些細な事である)色々な要素が積み重なった上で爆発する。それはそれはとても活字にできない激しい応酬になり、罪のない食器なんかが無くなっていくのだが、もちろん最後にはお互いに自分の非を認め(ン?ボクだけか?)、ちゃんと元の鞘に戻る。そして仲直りの証としてケーキを食べたりするのだ。こうしてみると、もしかするとケンカするのもケーキを食べる為の口実なのかもしれないとも思ったりするのだが、大体こういうイヴェント(?)が3〜4ヶ月に一度あるところをみると、どうも我々はその必要性を感じてケンカしているようにも思える。ボクらは同じ仕事をやっているので基本的に1年中、24時間一緒にいなければならない。そこには当然相手に対して小さな事から大きな事まで理解できない事や納得できない事が出てくるし、大概はそれを大目に見る/無視する事によって物事を前進させていくことになる。(何年たっても相手を完全に理解するのは不可能である。なにしろ、自分ですら100%理解できてるとは、とても言えない。)その間に感情の澱はドンドン溜まっており(シャレではない)、やはりそれはどこかのタイミングで外に出してやらねばならないのではなかろうか。ちょうど下痢のように。そう理解することで夫婦関係/人間関係はうまくいき、また前進させていくことができるような気がする。そこで食器の一つや二つが犠牲になった所でボクはちっとも構わない。また「ケンカ」というワイルドネス(野生性/野蛮性というべきか)を関係の中に持ち込むのは切実に必要な事である。(これについては次回にゆずろう。)
 以前は自分が怒る事全般に対してただネガティブに捉えていたが、今は感情を発露させる事の必要性を重く見ている。こういう「小爆発」を起こしておかないと、もしかすると本当にとんでもない「大爆発」が起こって何もかもが台無しという事態になり得るとボクは感じるからだ。自動車だって身体だって、感情だってメンテナンスは必要なのだ。人間の心は本当に計り知れない。ほんの一時的な感情でこれから先自分がやっていかなければならない事/続けていきたい事をやめてしまうのは全く馬鹿馬鹿しいと思いませんか?ボクは「小爆発」、それにケーキでもついてくるのなら、まったく言う事なしだ。ね?